令和2年5月第4回臨時会（5月29日）

提案理由

　本日は、臨時会を開催していただき、ありがとうございます。
　新型コロナウイルス感染症の影響により一時は全ての都道府県で発令されていた緊急事態宣言も一応の収束を見たところでありますが、感染症の第二波・第三波も懸念されるところであり、今後の感染症拡大防止対策を講じるとともに、地域経済や市民生活への影響に対応することが急務となっています。
　このため、国・県の支援制度も活用しながら、本市として必要な措置を講じることとしましたので、議員の皆様のご支援、ご協力をお願いします。

　それでは、ただいま上程されました議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。
　今議会に上程されました議案は、
　　専決案件　2件
　　予算案件　2件　の合計4件であります。

　まず、議案第52号及び議案第54号の条例の一部改正についての各専決処分についてであります。
　議案第52号は、新型コロナウイルス感染症等に係る徴収猶予の特例に関する手続、寄附金税額控除の特例等について、税制上の措置を講ずるために関係法律が施行されたことに伴い、本市においても倉吉市税条例に所要の改正を行ったものです。

　議案第54号は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた国民健康保険の被保険者の負担軽減を図るため、新型コロナウイルス感染症に係る保険料の減免とその他の減免とを重複して適用できるよう所要の改正を行ったものです。

　次に、議案第53号　令和2年度国民健康保険事業特別会計補正予算（第1号）の専決処分についてであります。
　新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた国民健康保険の被保険者の負担軽減を図るため、倉吉市の独自対策として、世帯主の事業収入などが2割以上減収となった世帯に対し、被保険者一人あたり年額10,800円の保険料の減免を行うものです。
　事業規模9,000万円の減免を行うため、3,000万円の補正予算を専決処分したもので、9,000万円の内訳は、市独自分が7,000万円、国分が2,000万円です。
　
　次に、議案第55号　令和2年度倉吉市一般会計補正予算（第2号）についてであります。
　この補正予算は、新型コロナウイルス感染症拡大を防止するとともに、その影響を受けている地域経済や住民生活を支援するため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業を中心に計上しております。
　まず、倉吉版経営持続化支援事業であります。
　感染症拡大の影響により、売上げが大きく落ち込んだ市内中小企業や個人事業主に対し支援を行うため、1億4,000万円を計上しております。
　支援内容としては、
　　1点目として、売上げの減少に応じて支援を行う「一般支援型」として5,000万円
　　2点目として、特に大きく売上げを落としている宿泊、飲食などの業種に対して支援を行う「特別支援型」として3,000万円
　　3点目として、企業などの負担する家賃等を支援する「家賃・地代支援型」として6,000万円
　を計上しております。
　また、日本商工会議所と各地商工会議所による地域飲食店応援プロジェクト「みらい飯」を運営するための補助として100万円を計上しております。
　次に、観光誘客促進支援事業であります。
　外出自粛等の影響を受けている宿泊施設・飲食店・土産店などで利用できる割引券やプレミアムクーポン券を発行し誘客を促進するための経費として5,000万円を計上し、さらに市内でのイベント開催に対する補助を行い賑わい創出を支援するための経費として500万円を計上しております。
　次に農産物販売促進事業についてであります。
　対面販売促進ができないことにより落ち込みが懸念される農産物の販売を確保するため、販促資材を支援する経費として290万円余を計上しております。
　次に、ひとり親家庭支援給付事業であります。
　経済的に困窮するひとり親家庭への経済的支援として、児童扶養手当受給者1人あたり3万円を支給するための経費として1,650万円を計上しております。
　次に、就労継続支援サービス利用者支援事業であります。
　就労継続支援B型サービスを利用している方について、感染症拡大の影響により作業工賃が減少していることに鑑み、1人あたり2万円を支援するための経費として520万円余を計上しております。
　次に、GIGAスクール構想加速事業であります。
　学校の臨時休業時の家庭学習の充実を図る目的で、国の補助制度が前倒しされたことから、市内小中学校のICT教育環境の整備を加速させようとするもので、ICT支援員の活用、児童・生徒のタブレットを購入するための経費として1億1,300万円余を計上しております。あわせて国庫補助対象外となる教師用タブレットの購入経費について、臨時交付金を活用して整備を図ることとし、1,500万円余を計上しております。
　次に、教育活動支援事業であります。
　鳥取短期大学・鳥取看護大学の感染症対策に係る経費や、感染症の影響で、経済的に就学が困難となった学生を支援するための経費として380万円を計上しております。
　その他公共交通機関・避難所・自治公民館・学校施設・地区公民館・図書館の感染症対策経費等をあわせて、補正の総額で3億8,100万円余の増額となり、補正後の予算総額を362億7,466万5千円とするものです。

　以上、今回提案しました諸議案につきまして、その概要をご説明いたしました。よろしくご審議のほど、お願い申し上げます。

付議議案

令和2年5月第4回臨時会付議議案

• 議案第52号　専決処分について（倉吉市税条例の一部改正について）
• 議案第53号　専決処分について（令和2年度倉吉市国民健康保険事業特別会計補正予算（第1号））
• 議案第54号　専決処分について（倉吉市国民健康保険条例の一部改正について）
• 議案第55号　令和2年度倉吉市一般会計補正予算（第2号）

　提出予算案、予算編成資料については、 令和2年度　補正予算 をご覧ください。

監査関係

監査等の結果については、 監査委員事務局のコンテンツ をご覧ください。

倉吉市議会について

倉吉市議会について詳しくは市議会のコンテンツをご覧ください。